意地とモチベーション:「意地の一打」

広島カープと中日ドラゴンズの試合(ナゴヤドーム、2020年11月1日)。新人王獲得に向け広島カープ・ルーキー森下投手が6回まで無失点の投球をしていました。討たれたのはわずか4安打です。そのうち2安打は阿部選手です。阿部選手は森下投手の明治大学の先輩です。「先輩として意地の2安打」と言えましょう。

次の7回、広島カープ・鈴木選手が2塁打、松山選手を申告敬遠にし、2アウト1・2塁で、森下投手の女房役・坂倉捕手が打席に立ちました。森下投手の力投応えたいと「森下投手を助ける意地の一打」、エラーもからみ2点が入り、3-0で広島の勝利につながります。

意地とは何でしょうか。意地はモチベーションになるのでしょうか。

コトバンクによると意地は

「自分の思うことを無理に押し通そうとする心。「意地を通す」「意地を折る」」

とされています。

「思うこと」を「押し通す」は目標に向かって進める力を意味しています。「無理に」を除けばモチベーションになっているように解釈できます。

「自分が何かに打ち勝ちたい」や、特に「誰かのために」の意地は集中力とモチベーションにつながるのではないでしょうか。

跡見学園女子大学・佐藤研究室(リーダーシップ・モチベーション論、経営心理学)