リーダーシップとマネジメント:似て非なるもの

リーダーシップとマネジメントは似て非なるものです。みなさんの周りにもリーダータイプとマネジャータイプがいると思います。どのような違いがあるか下の表にまとめました。


リーダーシップ             マネジメント

心を掴み率いる・支える・伴走する    頭で管理する

感性脳(右脳)の働き          理性脳(左脳)の働き

夢づくり・ビジョニング         計画づくり・プランニング

場づくり・ファシリテーション      組織図づくり・オーガナイズ

人づくり・モチベーション        スケジュール・リスク管理


以上のように、心の作用と頭の作用の違いです。それにともない職場に違いも生じます。


リーダータイプ職場          マネジャータイプ職場

人材成長型・やりがい重視       成果重視

長期にモチベーションを維持         短期に成果はでるが疲弊感

ロイヤリティー高い           退職・異動希望あり

会議はわいわいがやがや           会議は緊張感

飲み会は出席率が高く盛り上がる     飲み会出席率は今一つ、仕事話中心で静か


注意すべきは、マネジャータイプ職場、成果を求めるあまりハラスメントになることもあります。マネジャータイプ職場は短期的に成果が出るので上司からも評価が高いものの、職場は人、つまり、心・感情が渦巻いています。成長感を感じられない、駒として扱われるなると、心理的に追い込まれ、不正やメンタル不全などの温床になります。人の心を見る気持ちを持たない人を管理職にしないことが大事です。

跡見学園女子大学・佐藤研究室(リーダーシップ・モチベーション論、経営心理学)