認知スタイルとモチベーション

認知スタイルによってモチベーションに差が出ます。

認知スタイルとは、一言でいえば「物事の捉え方」です。

事実や見ているものを、価値観・固定観念で自動的に解釈・判断したもの、見る際の思考パターン、色眼鏡を通して見えたものといえます。認知スタイル、固定観念、色眼鏡などをスキーマと呼びます。スキーマにより、同じものを見ても人により違って見える訳です。

ある番組で解剖学者の養老孟司さんは「9割は脳で見ている」と言っていました。同じに見えるのは1割、残りは認知の差ということと解釈できます。

次のような認知スタイルの対比があります。

・寛容ー狭量

・一時的ー普遍的

・未来ー過去

・成長ー固定

・ポジティブーネガティブ

・外部原因ー自分原因

・チャンスーピンチ

例えば、

・大舞台での演奏をプレッシャーと感じるか檜舞台と見るか

・離婚で、自分はだめな人と見るか、新しい人生の教訓と機会と見るか

・水が半分あると、半分しか無いと見るか、半分もあると見るか


認知は感情とモチベーションに強く関係しています。

ある物事を肯定的に表現すると、感情は肯定的になりモチベーションが上がります。

失敗したけど、いい勉強になった⇒よい感情⇒モチベーションにプラス

失敗した、どうしよう⇒悲しい感情⇒モチベーションにマイナス

ポジティブ思考、ポジティブ説明スタイル、成長マインドセットで、過去から学び未来に取り組む認知スタイルを持つことで、モチベーションが上がります。

認知スタイルは意識すれば選べます。ポジティブで柔軟にすることで、モチベーションが上がり、世界は豊かに見えるのです。

跡見学園女子大学・佐藤研究室(リーダーシップ・モチベーション論、経営心理学)